1 -F19インチ・R18インチ
2 -レプリカ・フレーム
3 -
79年式純正タンク
4 -ジョッキーシフト
5 -スーサイド・クラッチ
6 -1.5インチ・オープンベルト
7 -ONE OFF・ソロシート
8 -リブ・リアフェンダー
9 -フォード・テールライト
10-パウコ・ドラックパイプ
11-SUキャブレター
12-スポットランプ加工ライト
13-エイプバー加工
11-オリジナル・トップブリッジ



「パンヘッド・チョッパー」シックスモーターサイクルでは、久しぶりに手掛けるモーターです。このウェブページでも開設以来初めて紹介することになりますね。以前は当店でも私が所有していたのを含めて何台かあったのですが、いつの間にか姿を消してしまいました。
今回のオーナーはパンヘッドばかり乗り継いでいるパンヘッド・マニアであります。ベース車両もオーナー自ら持ち込んだボバ−タイプでしたが、2台目ということもあり奇をてらわないオーソドックスなスタイルへとなりました。しかし、ベースとなった車両のフレームのスタイルやミッションケースの状態などが良くなかったのでほとんどのパーツが廃棄処分となり、製作期間も2年と長期に渡ることになったのです。そのためにオーナーの好みも変化していき、製作が始まった時はリア18インチが印象的なこのスタイルで始めたのですが、いま現在すでにオーナーの頭の中には次なる構成も決まっているようで、ゆっくりと変化していく予定です。スタンダードなスタイルと一口に言っても時流によって細かな仕様の違いが生まれるので、こだわる人にはそのズレが気になるのです。誤解を恐れずに言えば、ハーレーも旧車となるとそのこだわりが表現できないとチョッパーだとしても、意外とつまらないモノになってしまうように思えます。もちろん最終判断は予算を握るオーナーが下すので、旧車に乗ろうとする人は一癖あるこだわりがなくてはいけません。



極端に幅が狭くもなければ広すぎもしないように幅を詰め、さらにグリップの角度をワイドに加工したエイプバーハンドル。スイッチ類はいっさい取り付けていません。しかし、利便性を優先してアクセルシステムはケーブル外出しのものに。グリップはあまり見かけないブラックカラーのシカゴ製をオーナーの好みでチョイス。 余白 今回のキモ!シックスモーターサイクル入魂の逸品。ステンレスを鋳造して製作したスプリンガー・トップブリッジであります。ライザー穴をノーマル幅に設定していますので大概のライザーポストなら取り付け可能の優れモノ。これでハンドル選択の幅がぐっと増えました。今回はショベル純正のライザーを流用。近日中に当店にて発売予定。みんな買うべし!



タンクは結構早い段階からこのAMF時代真っ盛りの79年式純正スポーツスタータンクを流用することが決まっていました。最初はパンヘッドにこのタンク?的な気持ちでしたが、同じ大阪の尊敬するショップがナックルに純正スポタンを付けていましたので、そんな疑問は吹っ飛び消え去る方向に。これはこれで納得しましょう。 余白 砂地のところとクロームの住みわけがきっちりされたパンヘッド。マフラーは下手に遊ばずにシンプルなターンアウト・ドラッグパイプをセレクトして先端をちょいカット。キャブレターはSUをポン付けですがこの後、S&Sかリンカートに変更する予定です。キックペダルはグリップと同じくシカゴ製のアルミタイプを取り付け。



フロントは19インチでタイヤはオーソドックスにAVON・SP-MK2をチョイス。ライトはスポットランプを加工、普通の4.5インチライトとは違い横から見た時の綺麗なアールが特徴的です。原始的なシステムですが、在ると無いとでは大きな差がでるダンパーも装備。 余白 リアタイヤはブロックパターンのDUNLOPのK-180を履かせ、それに合わせてリブ付きのリアフェンダーを加工。シッシバーも丸棒を曲げてアールを多用したスタイルにしています。リアスタイルだけ見ますとオートレースのマシンに近いバランスなっていますね。

旧車ゆえミッションはメカニカルトップ・システムなので、それに合わせたジョッキーシフト。シフトノブはダイススタイルのお宝パーツであります。サイドマウントされたフォードタイプのストップライトはもう定番ですね。ナンバーボルトはヴィンテージのジュエルマーカーを装着。 余白 タテステッチの入ったソロシートは当店ではおなじみのONE・OFF。
このタイプのシートはフォルムがシンプルゆえステッチのデザインによってレーシーにもラジカルにも変化できる応用範囲の広いものです。このステッチはなんとなくスポーティなイメージが感じられます。

NOV.2005