1-ハンド・シフト加工
2-スーサイド・クラッチ
3-フロントフォーク交換
4-ONE OFF・ソロシート
5-フォードタイプ・ストップランプ
6-
S&Sキャブレター
7-メタリック・リペイント



このチョッパーは全くの新作ではありません。オーナーは前回登場しました東京在住の「すべて電話で、おまかせしま〜す。」氏であります。彼は日本の情報最先端である東京でアパレル産業に身を置く業界人であるらしいので、シックスモーターサイクルの田舎者とは違い身の回りの変化が激しく、また敏感であるので今回のリ・カスタムとなった訳です。今回のオーダーを通して我々は東京と大阪の時間や思考の感覚は距離以上に大きな隔たりがあるように感じられた一件でした。
以前製作しましたカスタム・チョッパーをベースにしているので今回は駄文を省いて変更部分だけを解説していきましょう。私としても文章が少なくなるのでたいへん楽であります。



スポーツスタータンクは前回、だれかさんのパクリ的なデザインでありましたが、それではやはり業界人のプライドが許さないのかガラリと雰囲気を変えてメタリックレッドベースにアレンジを加えたゴールドフレイムパターンに変身。ホット系のカラーリングでチョッパーのイメージも大きく変化しました。 余白 フロントを大幅にローダウンしたいとのオーダーでしたのでこちらの都合で従来のノーマルフォークからヘリテイジ用のFLフォークに変更してストローク限界のローダウン加工を決行。
スタイル的には迫力のあるFLフォークとナローな21インチホイールとの組み合わせが往年のオールド・チョッパーを彷佛とさせます。



多くのカスタム・ハーレーが集まる東京で注目を浴びるには、やはり最低ハンドシフトぐらいは必要でしょう。そのような考えから思いきり長いシフトを製作。シンプルな造作にして車体に合わせたグラデーションのペイントが映えるようにしました。 余白 ノーマルパーツを流用しまくったスーサイド・クラッチシステム。チョッパーには上品なロッカー・クラッチよりもこちらのシステムが断然、雰囲気であります。プライマリーケースが残っているので作動はワイヤーをロッド加工にして対処しました。



キャブは新規にS&Sキャブレターを奢り、アルミのファンネルの組み合わせ。何のヒネリもありませんがその分、ストレートなカッコ良さがありますね。
チラリとしか見えませんがシートもONE OFFで製作しました。
余白 ストップランプはレンズがワンピースタイプのオールド・FORDのテールランプ。このパーツはシンプルなフォルムなのでどのようなカスタムにも違和感なく取り付けることが出来るので、最近スタンダードの仲間入りになりつつあります。

JUN.2005