1-74スプリンガー・フルメッキ
2-F-ドラム/R-PM4ポット
3-5,5inch・ベイツタイプライト
4-パウコ製・7inchライザー
5-パウコ製・ドラッグバー
6-スポタン・コック移動
7-5inch・リブフェンダー
8-ONE OFF シッシーバー
9-ONE OFF シングルシート
10-ONE OFF マフラー
11-ミッドコントロール
12-オープンプライマリー
13-SUキャブ
14-バレルタイプオイルタンク
15-キャンディカラーペイント



来た!来ました!実に思いきりの良いショベルリジッド・スタンダードチョッパーです。最近はチョッパーとは言えば、いにしえのお宝パーツを盛り込みつつ、やれた雰囲気がサイコー的な傾向がありますが、今回シックス・モーターサイクルが放つこの一台は「オラは、そんなこと関係ねえ」とばかりに目にも眩しいメッキのオンパレード、MADE IN SHIXパーツ満載の反流行のギラギラ・チョッパー。どうでしょう?カタチはオーソドックスなフォルムを模しながらも多用されたメッキパーツと一昔前のアメリカ雑誌から飛び出してきたようなペイントで迫力十分。オールクロームのスプリンガーなんて久しぶりに見ましたね、私は。カリフォルニアの青空が似合い過ぎるほどヒップなチョッパー、ここ日本の大阪の薄ら青い空の下でしか見る事のできないのが惜しまれます。もちろんそれだけではありません、見た目のギラギラとした派手さとは裏腹に、モノ作りの姿勢はすごく繊細なんです。そういうところもシックス・モーターサイクルの魅力ですね。
しかし今回、バイクも凄いがオーナーもそれに劣らず個性的であります。彼の職業はなんと「住職」。由緒正しいお寺の跡取りがこんなの乗ってて良いのでしょうか。しかも、趣味はロックでエエ年こいて現役のロックバンドマンでもあります。日本の宗教観を考えさせる人物ではありますが、よくよく思い出してみますと袈裟姿に足袋履きの「お坊さんスタイル」でスクーターで走っている姿は普通日常的に見かけますよね。外国人からみれば、摩訶不思議な取り合わせかも知れませんが、伝統と先進性が両立できる日本人観では変ではありません。ならば、このようなギラギラ・チョッパーに袈裟姿で壇家廻りというシュチエーションもあながち可笑しいとは言えないんじゃないでしょうか。そう思うとギラギラ・チョッパーも仏壇飾りのように見えなくもありません。御盆ともなれば数珠を片手に爆走壇家廻り、彼の説法も一味違ったものとなるでしょう。そうそう、オープンベルトなので巻き込まれないよう袴の裾には十分注意して下さいね。ライディングも修行のうち日々精進されることを願っております。



チョッパーならココ!のパウコ製3インチライザーにドラッグバーハンドルのセットアップ。トンガリレバーとホワイトグリップが良い雰囲気です。この写真を見ると昔のチョッパー雑誌のようではありませんか。久しく忘れていたカッコ良さですね。 余白 スポーツスタータンクは、少しでも距離を走れるようにガスコックを移動。
ペイントはキャンディーレッドをベースにイエローからレッドへのグラデーション・フレイムパターン。それに合わさるペインター「コンチ」のグリーンラインが実にデザイン的に効いています。



エンジンはレッドとブラックにペイントされ、キャブレターはSUを選択。メッシュタイップエアクリーナーも雰囲気重視で選ばれました。バレルタイプのオイルタンクに添うように加工された曲がりの多いマフラーはONE・OFFモノのショットガンドラッグパイプ。 余白 迫力より軽快さとペダルの張り出し具合のカッコ良さを選んで1.5インチベルトのオープンプライマリー仕様。シンプルなミッドコントロールはONE・OFFの若手ビルダー渾身の逸品。ジョッキー・シフト全盛期の今あえてフットチェンジ・ハンドクラッチのセレクトになっています。



74スプリンガーはオールメッキ仕様。21インチホイールとドラムブレーキも少し大きめの5.5インチライトもメッキの思いきりの良いギラギラスタイル。タイヤだけはメッキという訳にはいきませんので、ここは一捻りしてヴィンテージパターンを避け、現代風スタイルのAVONベノムを履かせました。 余白 タンクと同色にペイントされたリブ付きフェンダーにアールが可愛いシンプルなONE・OFFメッキ・シッシバー。サイドマウントされたナンバープレート側にはブレットタイプのマーカーライト縦に2連付け。下がブレーキランプになります。ホワイトシートはONE・OFFのシングルコブラタイプになります。

        MAR.2007