1-純正スモール・スポタン
2-ミッド・コントロール
3-7inch・ライザー
4-スーパーバー・ハンドル
5-ノーマル・フェンダー加工
6-テーパード・マフラー
7-ONE OFF シート
8-11inch・リアショック
9-フレイム・ペイント



クローム処理されたエンジンが美しいスポーツスター・カスタムをシックス・モーターサイクル・スポーツスター部門の定番とも言えるスタンダード・チョッパースタイルに仕上げました。
本来、その名のとうりスポーツ志向であるスポーツスターをいたずらにビックツインのようなロー&ロングには近付けずに、タイヤとフレームそして特徴的なタンクを再構成させてチョッパー的な「やんちゃ」さを強く演出しています。決して大掛かりな手を加えた訳ではありませんが、ホントにちょっとしたタンクのマウント位置やリアフェンダーの微妙なフォルムの変更、ぐっと手前に移動したステップ、フロントタイヤのインチアップで劇的にチョッパーイメージへと変化します。この手のスタイルは、ベースエンジンが荒削りなイメージのアイアン・ショベルではあまりにもマニアックなジャンルにカテゴリされマイノリティな存在になってしまいがちになります。クロームエンジンならなおさらです。それに比べEVOエンジンはスマートで洗練された上品なイメージがあるので、このようなライト・チョッパーには良いベースと言えます。ビギナー諸君にも取っ付きやすく、スレたベテランバイカーの下駄代わりとしても最適ではないでしょうか。



7インチライザーにスーパーバー・ハンドルのセットアップ。必要最小限の機能でスマートなグリメカのレバーとスモール・スイッチキットがチョッパー指数をアップさせています。この手のバイクに大きなスイッチボックスはいただけません。XL-Cなのでノーマルの砲弾型のライトはバイザー付きのスポーツスター本来のライトに変更。これはチョッパーとは言えども機動性が重視されるスポーツスター・チョッパーであるというイメージ創りのポイントとなる必須作業です。 余白 航続距離アップのためとはいえ、あまりにもヤボったい大型のタンクはフォルムのキレイな純正の小型スポーツスター・タンクに交換。もちろん、フレームのラインに合わせてカチ上げぎみにセットしなくてはいけません。それによって丸見えになる日本車的な位置のコイルはきっちりと見せるべくエンジンのセンターに移設します。カラーはブラックをベースに繊細な色味を感じさせるメタリックグリーンを使用して、派手すぎないラインを整理したフレイム・パターンを表現しています。



キャブレターはノーマルですがデザイン重視でS&Sのティアドロップタイプのエアクリーナーカバーを使用。何気ないフォルムの社外テーパード・マフラーは流行やカタチの奇抜さに惑わされない基本を押さえた上級者のセレクトになります。ステップは踏ん張りの効きポジションのカッコ良いミッド・コントロールに変更しました。 余白 リア廻りの処理もシックス・モーターサイクル定番のメニュー。チョッパースタイルと気取るには多少リアが長くて深いノーマルフェンダーなので薄く短くカット。エンド部分にはボディと同色のデュオテールを取り付けレトロイメージを演出。11インチのリアショックはスマートな「アイコン社」製。小振りなソロシートはワンオフになります。

        APR.2007