1-スポーツスタータンク/ロートンネル

2-39ミリフォーク/ナロートリプル

3-フラットヘンダー/フォードテールライト

4-ワンオフ・シッシバー

5-ショットガン・ドラッグパイプ

6-2インチ・ライザー/エイプバー

7-リジッドバー

8-ミッドコントロールキット

9-VPクラッチ組み込み

10-マニキュアカラーペイント


連続女性オーナーズ・チョッパーの2台目は、またまた1998年式ソフテイルであります。スタイル的にも前回と同じく、小振りなガソリンタンクにフラットヘンダー仕様のライトウェイトイメージ・チョッパーではありますが、格段にゴージャス度がアップしているところが注目すべきところです。
このタイプのチョッパーは女性に対していかに安心で尚且つ扱いやすいかは、前回の講釈でお判りいただけたとは思いますが、奇特にもこのウェブをご覧になっている女性ハーレーオーナーで、雑誌などで「スポーツスターは女の子向け」なんてステレオタイプな記事を読み、実際に乗り比べなしで、なんとなくスポーツスターに乗っているかたは、機会があればこのようなタイプのライトカスタム・チョッパーに乗ってみることをお奨めします。低い車高からくる重心の低さによる取り回しの良さは特筆に値しますよ。車重の軽いはずのスポーツスターのほうが、腰高なためかえって扱いにくいなんてこともありますからね。もちろん、スポーツスターは大変良いバイクなのですが、そのような選択肢もあるということです。チョッパーは女性に対して大変扱いやすい乗り物なんですよ本当のところは。
さて、話を戻しまして今回の目玉は、 このチョッパーのイメージ創りに大きく貢献しているカラーリングであります。自分のプライベートな乗り物のカラーの選択には、これといった明確なイメージがないと男性はブラック、女性はホワイトなどのライトカラーを選ぶ傾向があると記事で読んだことがありましたが、この度のオーナーは実にシッカリとしたイメージカラーがありました。タンクをアップで見ればその再現度の高さがよく判るのですが、彼女が持参した色見本はなんとも女性らしくマニキュアでした。それも、若い女性好みのラメ入りパープルフレーク、女性フェロモン爆発です。まずもってノーマルな嗜好の男性なら採用しない車体カラーでしょう。これで男性オーナーだったなら、私なら一緒にキャンプツーリングに出掛けるのは躊躇すること間違いなしのカラーです。
ペイントを担当したペイントショップ・ガンファイターも「本当にこんなカラーでいいの?」 と男性思考で心配しておりましたが、実際にコンチネンタル氏の手によるピンストライプなどを入れて完成してみると、あら?ビックリ!女性オーナーにはドンピシャのおしゃれチョッパーに華麗に変身。スタイルは王道系のあっさりチョッパーですが、それゆえカラーリングの影響が大きく色で個性を演出するには最高の出来となりました。女性に限らずカラーで遊ぶっていうのも大事なことだと再認識させられた一台でしたね。そんな私のバイクは白黒の汚い外装なんですが、次回の参考としましょう。


フロントは21インチタイヤと39ミリフォークにナロートリプル。
ハンドル廻りは高さを抑えた2インチライザーにちょい高めのエイプバー、グリメカブレーキセットにミニスイッチと少し顔を覗かせているミニメーターといったシックスのいつもの仕様。 ハンドル廻りがあっさりしているのは女性でなくても嬉しいことです。

スポーツスタータンクにフェミニンな香りプンプンのマニキュア・ラメ-ムラサキカラー。表面を綺麗に見せるためにも爪と同じく下地処理を丁寧に行うことが大事です。それに最近、鳥取県人となったコンチ氏が流れるような書体でピンストライプを入れています。色味もベースによく合うエレガントな仕様となっています。


エンジン表面のクロームとブラックの良い状態は、車体のこのようなカラーリングを引き立てるには必須条件。メッキハゲ、ペイントハゲではこの雰囲気台無しですからね。シンプルに仕上げたミッドコントロールシステムにアールのフォルムの良いショットガン・ドラッグパイプマフラーが控えめながら良い感じです。
表からは全く判りませんが操作を楽にさせるVPクラッチを組み込んでいます 。非力な女性には特に嬉しい装備ではないでしょうか。

前回のホワイト・チョッパーとは違いリジットバー仕様ではありますが、シート下に2インチ長のスプリングを組み込みオーナーのキュートなお尻に優しい心使いを見せています。
シンプルなフラットヘンダーもマニキュアカラーで仕上げ、ワンオフのクローム・シッシーバーとオールドフォードスタイルのブレーキランプの組み合わせがなんともエレガントでしょう。タイヤの銘柄はフロント・リア共にメッツラーとなっています。


      DEC .2008