1-F16インチ |
のっけから内輪ネタで申し訳ありませんが、シックスではいまさら何故か旧車がアツいことになっています。常連仲間がショベルからパンヘッド、またはフラットヘッドにと続けざまに乗り換え、その手放したショベルをエボ組が手に入れるという連鎖があり、シックスの常連バイクの平均製造後年数がグンと大きくなりました。シックスではディラーとは違い取り扱う中古車の年式の幅が広いので色々な年式のハーレーに触れる機会が多く、普段のツーリングなどでの言動から、ツインカムやエボを普段乗っている人にもショベルはただの中古車、パンヘッドぐらいまでなら普通に乗れる(金額的にも)旧車かなという認識が出来上がっていて、タイミングさえ合えばちょいと乗り換えることなどに抵抗はないようです。もちろん、旧車の苦労話も十分知ったうえでの行動ですよ。いくらなんでも良いことばかりではありませんからね。ただ、旧車に対する都市伝説的な偏見がないだけです。 |
純正ハンドルのタイプでは最も低い部類に入るハリウッドバーハンドル。真ん中に補強のためかライトステーなのかはっきりしませんが、緩いアールを描くパイプが特徴的なハンドルで人気のあるハンドルです。今回は純正タイプのインナースロットルに手動進角のため、最近の幅の狭いカスタムスタイルを見慣れるとかなり幅広に見えますね。 |
最近は再現度の高いレプリカタンクが発売されていますが、やはり純正タンクの素晴らしい雰囲気にはチト及ばないようです。塗装の写り込みを見れば判るように、ただ単純なアールだけで構成されているだけではなく緩いアールから場所によっては鋭角なアールもあり複合的なアールでタンクが構成されています。やはり、最低限はこだわりたいものですね。 |
エンジンは腰下までバラして完全オーバーホール済みでコンデションは上々。当分の間は安心して乗ることが出来るでしょう。書類上エンジン形式はELですので1000ccなのですが、シリンダーやクランク等純正パーツで1200ccのものに交換されていました。 |
マフラーは腹下を通る微妙に先端の曲がったターンアウトドラッグパイプをワンオフしたもの。このエンジンやたらと元気の良い個体で加速も素晴らしく現在まだ慣らし中なので最後まで確認出来ませんが高速域もかなり見込みがありそうで喜ばしいことなのですが、サイレンサーが内蔵されているにもかかわらず、アイドリング時もそれに比例してかなり騒がしいのが困ったものです。 |
ハンドメイド感溢れる小振りなソロソートは、シックスで社外のベースを加工して外装は本格的なレザー職人の手によるもの。写真を見てもすぐ判るように独特な光沢で質感のあるレザーでシート用というよりもレザージャケットをそのままシートに移し変えたような雰囲気に仕上がっています。今回は質感重視のプレーンなスタイルでしたが、さまざまなレザーの表現方法に熟練された職人ということで、私もこのシートの出来を見てひさびさにビビッとくるものがありました。 |
諸般の事情によりあまり深くは語れない15インチのワイドリムに思い切り引き伸ばしたタイヤをはめたリアスタイル。タイヤのアールにきれいに沿ったリアフェンダーには何故か当店に昔から在庫していた日本が誇るパチものハーレー陸王のリアランプを流用。配線はあえて横出しで見せる配線として処理して、シンプルなアール加工のシッシバーに這わせています。クローズドプライマリーはオープン仕様全盛の今では、かえってワルの雰囲気ですね。 |
SEP .2009