1-前後ホイール/パウダーコート
2-F21インチ/メッツラーME880
3-R16インチ/メッツラーME880
4-35Φショベル用フロントフォーク
5-ドラッグバー/小型スイッチ
7-グリメカ・ブレーキマスター
8-エッグタンク
9-ワンオフシート/ダイヤモンドステッチ
10-リブサイクルフェンダー
11-ワンオフシッシバー
12-ワンオフショットガンパイプマフラー
13-キックキット
14-ラウンドタイプオイルタンク
15-R-.GMAキャリパー
16-10°レイク/パウコフレーム


エボリューションをリジッドフレームに搭載するため、シンプルで美しいスタイルや、ありあまるパワーをダイレクトに路面に伝える独特の乗り心地などが存分に味わえる「美味しい」魅力ゆえに、ハーレー好きなら誰もが一度は憧れたことがあろう、リジッドエボ・カスタムが今回の主役です。
このリジッドエボ、まったくの新作という訳ではなく、当店が以前手掛けたカスタムだったのですがオーナーの変更に伴って、この度そのスタイルを大きく変化させています。
ネック角が10°寝かされたパウコ製リジッドフレームに、ショベル/FX系のフロントエンドを組み合わせ、ナローな21インチ・フロントに、現在ノーマルで230ワイドタイヤも珍しくもない現行車種からすれば実にスリムともいえる、エボ・ノーマルサイズ16インチ・リアタイヤという細身な基本骨格に、オーナーが前所有車輌に使用していた特長あるエッグタンクを搭載。いかにもといった感じのクラシックチョッパー%Iフォルムの中に、パワーユニットを含めたモダンなディテールがちりばめています。
エボリューションエンジンとリジッドフレームのコンビーネーションが生む走りは独特で、信頼性という意味では完成の域に達していたエボと、路面の状況がそのまま乗り手にダイレクトに伝わってくるいかにも旧車然とした乗り味を味わえるリジッド。新と旧、柔と剛、そんなアンバランスさがこのチョッパーの最大の特徴といえるでしょう。


チョッパーはこうあるべし、のシンプルなハンドル廻り。クラシックさを感じさせるレバー類に幅広なドラッグバーと、対照的にナローなフロント廻りがメリハリを与え、タンクの細さがそれに上手くマッチしています。

大幅に手を加えられた外装に比べ、極おとなしい仕様のエンジンユニット。ノーマルのCVキャブには旧車チックな形状のエアホーンタイプエアクリーナーが選ばれ、マフラーはシンプルなブラックのショットガン。


プライマリーもノーマルの仕様で、カスタムチョッパーでよく演出される厳つさは最小限に抑えられています。これ見よがしにアルミの近代的な造作が目立つミッドステップは、単なる旧車イメージ一辺倒のチョッパーではないことを物語っています。

シンプルなリア廻り。やはりこの軽快さはソフテイルフレームでは表現できません。シンプルさゆえにサイクルフェンダーやシッシバーの持ち味がより活かされてきます。なればこそ、ワンオフのダイヤモンドステッチ入りのソロシートが良く似合うというものです。


AUG .2009