1-パウコ製リジットフレーム
2-スポーツスタータンク加工
3-5インチフラットフェンダー
4-ワンオフ,シングルシート
5-ワンオフ,ドラッグマフラー
6-7インチライザー
7-スーパーバーハンドル
8-S&S,Eキャブ,ファンネル
9-リア パフォーマンスブレーキ
10-バレルタイプオイルタンク
11-キャスト,シルバーペイント

お待たせしました,ほんの一部の期待に答えエボスポ・リジットチョッパーの登場です。シックスモーターサイクルでもひさしぶりのスポーツスターフルカスタムになりました。しかも今回は排気量は1200ccで一段とアップしております。
走りがメインの1200ccスポーツスターを,あえてリジットフレームに載せようなんて考えそのものが実にカッコイイ。
イイですねぇ,こんなノリのチョッパー。

基本的なスタイルは以前と同じ仕様で,フレームはパウコ製のストレッチ,レイク無しを選択。ノーマルの39@フォーク,走りを強くアピールさせる13本キャストホイールをそのまま流用し,リジットフレーム車ながらスポーティな雰囲気に仕上げました。
シルバーとブラックの無機質なカラーとゴールドのスプロケットがレーシーなイメージをおおいに盛り上げてくれます。

小型のスポーツスターエンジンとシンプルなフレーム,装飾を限り無く削除したことにより,初めて成し得る,真にコンパクトなフォルム。
シックスモーターサイクルの最も得意とするスタイルです。
当店の造るチョッパーは街乗りやツーリングがメインのバイクであって,ショーに出品目的で製作されるバイクではないので,工作技術を自慢するような変に凝った無駄なものは一切,排除しています。
つまらない見栄やお金を取るためのセコイ工作もありませんのでシックスモーターサイクルのバイクはシンプルでカッコイイものになるのです。




反則技で,社外スポーツスタータンクの後ろ部分を幅詰め加工することによって,よりスリムなラインを表現,ビッグツインよりコンパクトなスポーツスターエンジンに合わせたものにしています。

ペイントは粒子の細かいシルバーをベースにタンクのみに赤色のスリムなボカシフレイムを車体全体のアクセントとして。全体的にモノトーンのチョッパーですが,この程度の控えめな暖色系のカラーを入れるだけで,単調になりがちな,色調を見栄えの良いものにしてくれます。

余白

スポーツスターはカサ付きライトがイイと決めていますので,ライトまわりはノーマルを保っています。

ハンドルはパウコの7インチライザーにスーパーバーの組み合せ。それにグリメカのブレーキマスターを取り付け,ショベル用のシンプルなクラッチレバーはブラック塗装で色を合わせています。グリップもノーマルのブラックラバーを流用することで,実にあっさりとしたハンドルイメージとなっています。




キャブレターはシンプルなカタチで小型のS&S社のスーパーEをチョイス。1200ccスポーツスターチョッパーにはこれしか思い浮かびません。
ただでさえ,トリッキーな走りを見せる1200ccスポーツスターをこれ以上ないと思えるほど軽量化したこのチョッパー,どのような走りを見せてくれるのでしょうか。族族します。

さらに見た目にインパクトのあるショートファンネルを取り付け,レーシーな雰囲気を演出しています。

余白

一見,社外の製品をブラック塗装して,ポン付けしただけに感じられるドラッグマフラーはシックスモーターサイクルではお馴染みのワンオフ。
微妙なラインにこだわり美しいスタイルのターンアウトを表現。

マフラーはハーレーにとってイメージ的にも大切なパーツなので,腕の見せ所と気負ってしまい意表をついた取り回しなど,つい暴走してしまう部分ですが,当店の製作者いわく,「ワンオフはワンオフに見えるものはダメ」だそうです。




肉厚なステッチがカッコイイ,ワンオフシート。
お尻を乗せるだけで精一杯のような小さなものですが,造りに厚みをもたせて後ろにズレ防止のストッパーがあるミニコブラシートと呼べるようなスタイルなので座り具合は良いものです。

しかし,パウコ製スポーツスター用リジットフレームはシート位置の真下にセンターポストがくるような造作ですので、走行中の地面からの衝撃はお尻を下から精神注入棒で突かれるような感じだそうです。

余白

5インチ幅のフラットフェンダーにシンプルな形状のフェンダーステー。それにチョッパーでは定番のスパルトテールランプを組み合せています。

このテールランプ.本体にナンバープレートが取り付けられるようなカタチになっていますが、スパルトテールのデザインを熟知しているショップはそのままでは使用せず,切り離してナンバープレートはフェンダーに取り付けるようにしています。ささいな部分ではありますが,センスの善し悪しが出るポイントです。




ノーマルの19インチのキャストホイールを車体色に合わせてシルバーペイントしています。

もともとはダブルディスクでしたが,フロントイメージが重くなるのを嫌ってシングルディスクに。この判断はシンプルさ追求でライトチョッパーには欠かせません。13本キャストではありますが,アイアンショベルXLX61にも通じる潔さを感じられるスタイルです。

余白 シックスモーターサイクルで毎回,チョッパー製作において最も力を入れるパーツ、「バッテリーボックス」です。ただ,鉄板を単純に張り合わせただけに見えるかもしれませんが,裏面のステーを含めかなりハイレベルな造作でフレームにマウントされています。しかしバッテリーに合わせてブラック塗装されてしまうので全く目立ちません。今までのチョッパーオーナー達も普通の箱と思っている方が大半です。
それでも,見えないところに凝る,これもシックスモーターサイクル流です。