1-スモールスポーツスタータンク
2-オールペイント
3-8インチライザー
4-スーパーバー
5-ワンオフソロシート
6-リアフェンダー,カット
7-S&S,Eキャブ
8-KONI製リアサス
9-サンダーヘッダーマフラー

実はこのスポーツスターカスタムは5年ほど前に製作したもので,そのころはシックスモーターサイクルのホームページも現在のような内容ではなく掲載する機会を逃し,お蔵入りしていたのですが当時から大事に乗っているオーナーが撮った写真が手に入りましたので今回あらためて紹介しました。

当時のバイブス等の雑誌広告にも載せていたのですが,さっぱり反響がなく「サンダーヘッダーマフラーってスポーツスターにも付くんですね,知らなかったですよ。」程度の言葉ぐらいで,製作者の「イケると思ったんだけどなぁ〜,今のヤツラは全然チョッパーの…以下略」と言うような愚痴だけが私の記憶に残っています。そして21世紀の今ならウケるかなという淡い期待を胸に掲載しましたが,ご覧の皆さんはどう思われるでしょうか。

シックスモーターサイクル流に言わせればイケてるフレームの1989年式1200ccスポーツスターをベースにチョッパーを造るべくノーマルタンクのマウント位置をフレームに合わせて変更,70年代に社外のメーカーから販売されていたスポタン(純正品よりタッパの高いフォルム)を感じさせるようにしてみました。ノーマルのリアフェンダーは軽いイメージを表現するために少しだけカット。言われなければ分からないぐらい控えめなところがポイントです。もちろんブレーキランプはデュオテールタイプ。

ハンドルまわりはノーマルの良さを残してバイザー付のライト。8インチライザーにスーパーバーの組み合せでカワサキのブレーキマスターや小型のスイッチで軽快感を。そしてエンジンはシリンダーはブラック,シリンダーヘッドはレッドにペイント。今となってはめずらしくもない仕様ですが当時はまだ少数派でアウトローの雰囲気がカッコイイと思ったものです。

スプリングがブラックのリアサスペンションは今では懐かしいKONI製の11インチ。厚みのある特徴的なソロシートは馴染みのシート屋さんのワンオフ。コイルは当然のごとく移動,単純でハイパワーなところが魅力のS&SのEキャブと高性能だけど爆音のサンダーヘッダーマフラー,金色に輝くスプロケットは走りのイメージ重視でセレクトしました。

エンジンカラーを目立たせるためにあえてボディーカラーはモノトーンで仕上げましたが,このスタイルはまだまだイケますね。金銭的にもデザイン的にもアプローチしやすいのでハーレー初心者の素人さんから何でも深読みするひねた玄人まで十分楽しめるスタイルだと思います。