今年もやってきましたバイブズ・ミーティング。毎年、蒸し暑い季節が近づくと今年の開催地がどこになるか無責任な噂が飛び交う、バイカーにとっての夏の風物詩でありますが、今回は本州の西の端にある山口県阿知須市きらら浜にて開催されました。
山口県といえば当店のある大阪からは山陰地方を高速道路で西へ走ること片道450キロほど。遠距離といえばまさに正しくそのとうりなので、出店は迷っていたのですが、せっかくの年に1度きりのビッグなイベントでもあることなのでシックス・モーターサイクルもやはり出てみようという運びになりました。
出店はシックスと覇気が感じられないウェブが有名な弱小アパレルショップ・スケルティクロージングが共同参加というかたちで、出店準備のために前日乗り込みのクルマ組と適当に声を掛け合って集まった当日入りのバイク組み7人に分かれての参加です。
土曜日初日は大阪はあいにくの雨空でしたが、集合地点の山陽道三木サービスエリアに集まる頃には天気も回復し、結局イベント最終日まで秋晴れの晴天に恵まれたツーリング日和のミーティングとなりました。今年の夏は突発的な豪雨でミーティングに参加するたびに天気に泣かされていただけに、このような天候はバイクで自走する立場としては嬉しいかぎりです。
しかし、天気は良かったのですが途中 番頭日記で有名な、ゆとり教育の被害者こと元バイトの薫ちゃんが高速道路上にてバッテリートラブルのためダウン。でも不幸中の幸いにして、マグネトー点火だけど電気系統の電圧を確保するためにバッテリーを積んでいるパンヘッドが仲間内にいたので、彼とバッテリーを交換、2時間ほどのロスで済みました。
だが、今回の薫ちゃんはとことんツイてないようで、帰り道でもポイントの軸が金属疲労で折れてしまうという珍しいトラブルでまたしてもダウン。高速道路のトンネル内をバイクを押して歩くという危険なハメに。これで彼もアウトかと思えましたが出店用にFLHを持参していましたので、後続のクルマ組に部品を交換してもらい復活。今度は3時間ほどのロスでした。うーん、この薫ちゃん噂にたがわずのトラブルメーカーでした。
シックス組みはともあれ、第16回バイブズ・ミーティングも問題なく終了したみたいで良かったですね。毎年、超大規模イベントゆえ警察の取り締まりやら何やらの不穏な噂が絶えないのですが、参加者のモラルの向上や近辺の住民の理解も浸透していたようで、これはひとえに主催者と参加者の意識が、このミーティングを「成功させたい」また「成功させよう」と同じベクトルに一致していたなによりの証拠でしょう。来年も再来年も日本全国を回りきるまで続いてほしいですね。最後に恒例の全体写真撮影が終わり、バイブズ側からこれより帰路につく人々にひじょうに解りやすい呼びかけがありましたがその言葉を記しましょう。
「バイブズ・ミーティングは家に帰るまでが、バイブズ・ミーティングです。」


朝7時すぎ、連休名物中国道宝塚渋滞を団体で走るのを避けるために個々で、山陽自動車道三木サービスエリアに集合する参加者の面々。前日から降っていた雨も止み暖かい太陽が顔をのぞかせると、それまで着ていた暑苦しいレインウェアを地面に脱ぎ捨て、気分はいっきにミーティング・ハイに達します。この時の期待と一抹の不安の入り混じった独特のテンションは何度体験しても気持ちの良いものです。
ところでラストの一コマ、これから彼の身に降りかかるトラブルも知らぬげに黙々とキックを踏む薫ちゃん。怪しげな影や気持ちの悪いモヤが写っていたら不幸の前触れの心霊写真になっていたのでしょうが、霊感ゼロの私では残念ながら撮りそこねましたね。



 

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