今年も行ってまいりました、第10回A-dayスワップミート。チョッパーショップならどのお店でも頭を悩ましているであろうチョッパー製作段階で発生する余剰パーツの処理問題。個人経営の零細企業が大半を占めるこの業界でチョッパーを造れば造るほど溜まる余剰パーツに対して店舗の小ささゆえに倉庫問題で困っている経営者にとっての問題解決の場所、それどころか廃材処理費を払うことなく反対に結構な額のお金になるという、まさに捨てる神あれば拾う神有りのことわざを地でいく存在でもある弱小ショップにとっての夢のイベントであります。
イベント来場者であるお客さんにとっても 、ショップでは余剰パーツの扱いでもそこはそれ、れっきとしたハーレーパーツ。新品で買えば結構なお金がかかりますが、スワップミートならお目当てのパーツが中古とはいえ捨て値で手に入るチャンスがあるかもしれない期待感と相手の顔の見えないデジタル処理的なインターネット購買では味わえない、売り手と買い手の生の交流が得られる充実感あふれるイベントでもあります。
シックスモータースとしては、去年の収入と支出の失敗を教訓として運営面の抜本的見直しと、高速道路通行費の減少からくる交通費の割合の縮小と、今回のイベントが記念すべき第10回であるということで昨年より来場者の増加が見込めるということを踏まえ天気の不確定要素はあれど、売上目標を去年より大幅アップの50万円と大きく掲げました。
そして、その目標達成に邁進するのは、会場入場費と食費はシックス持ちというエサに釣られて集まった常連組みからなるボランティア連中で、その数12人。(小学生1名を含む)
前回同様、土曜日の前日乗り込み宿泊コースでクルマ3台とバイク3台(バイク1台は仕事の都合で後発) で朝9時には大阪を出ました。天気は去年とは違いラッキーなことに快晴です。「天気も祝福しているぞ、今回は間違いなくイケる。」メンバーの誰もがそう思わずにはいられないような始まりでした。


時間が飛んでその日の夕刻、会場近くの道の駅での写真なんですが、読者の期待のとうり雨が降りだしました。ここまでの道中は雨の気配はなかったのですが、どうやら富士山の近辺の天気は平地に比べて不安定なようですね。おまけに気温もぐっと下がって肌寒くなってきました。このような時、フェンダーの有無で身体の濡れ具合がはっきりと出ます。チョッパーならフェンダーレスは暗黙の了解みたいなところがあるんですが、天候や道路事情による疲労度は容赦なく乗り手にかかってきます。チョッパーは実にハードな乗り物だということが、こうして比べてみると解ります。


ともあれ、日のあるうちに無事会場に到着。タイミング良く雨も上がり天気の心配もなくなりそうだと判断して、夕食の買出しの準備を済ませ、その日は夜遅くまでバーベキューの飲み会となりました。途中で出掛けた道の駅にある露天風呂は雰囲気も良く、熱い湯にじっくりと浸かりその日の疲れを落とせたのですが、しかしそのまま明日のスワップミートに備えて睡眠をとればよかったものを、温泉で体力が回復した我々は調子にのって深夜まで深酒をすることに。それが、明日以降のコンデションの失敗に繋がることになるとはこの時は誰一人知ることはなかったのです。


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