広島に入ってすぐにトラブって路肩に停まったしまった薫ちゃんにバッテリーを届けるために、その先のサービスエリアから戻る助っ人パンヘッド。
薫ちゃんはバイクの列の後方を走行中トラブり、先頭を走っていた私が全く気付かずそのまま置き去りに。さいわいにして、最後尾はシックス・スタッフだったのでその場でバイクの状態を調べ、こちらは携帯電話で状況を聞き対応策を練ります。結局、助っ人パンは次の降り口で折り返し50キロほど逆戻りするハメに。彼は合計100キロ余計に走行することになりました。本当にご苦労さまでした。

宮島サービスエリアにて、再び集合することができたシックスのメンツ。地面の影が長く伸びて夕刻が迫っていることが解ります。頭をつき合わせて残りの給油ポイントをマップにて確認中。
チョッパーが多いので、少ないながらもタンク容量はまちまち。必然的に給油は高速道路では各駅停車状態になりますが、場所によってはひとつ飛ばしでも可能なところもあるのですが、それだとギリギリな上に走行状況では足りない可能性も。それでも我々はズボラな人間が多いので長距離では休憩ポイントを少なくするために、けっこうバクチで走ることが多いです。もちろん、保険として給油ポンプを持って来てはいますけれども、ハズレで停まってしまってもそれはそれで話のネタになるので、みんな気にしません。

昔の青春ドラマのエンディングのごとく夕日に向かって歳を忘れて夢中で走るシックスの面々。単調ながらも長かった高速道路から一般道路に移り、走行ペースも落ち着きほっと一息のひととき、大きな夕日が眼前に沈もうとしています。あんなに暑かった気温もいつの間にかぐんと下がり、なぜか気も急いてバイブズ会場はもうすぐのハズ。朝から走りに走った450キロの重みがギリリと疲れきった身体に堪えます。それからしばらくたって、ようやく会場入りしたのは夕闇迫る5時過ぎ頃でした。

どっぷりと日も暮れた夜の会場内シックス&スケルティブース。疲れきった我々がようやく辿り着いたのは、バイブス・ミーティングの中でひときわ賑やかな出店スペースで、隔離された魔界のごとく静まりかえったヤル気のないブースでした。貧乏くさいブルーシートの上には所在なさげにパーツが放置され、叩き売りのネルシャツが夜露に濡れていましたよ。
とにかく、テントを張りようやく寝床を確保した我々は後はどうなってもイイやのハイテンション・モードでビール、モアビールの酒盛り宴会です。特にブース近くで出店していた地元の女の子が面白い、通称出張キャバクラ・ブースがみんなのお気に入りで、夜遅くまで呑んで騒いで バイブス・ミーティングの初日はあっけなく終わっていきました。

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