一夜明けた2日目のバイブス・ミーティング会場。
昨日は到着したのが夕刻で会場の状況が把握できていませんでしたが、すっきりと晴れたお天道様の日の中で見ると実に大規模な会場だったんだとあらためて驚きました。防波堤の横に広がるススキ野原に隙間なくぎっしりと詰まっている色とりどりのテントの群れと遠方に整然と並ぶ出店エリア。
広大な駐車場にずらりと並ぶバイクの列とバイブズに参加した誰もが思ったにちがいない、色白なオッパイのようなフォルムの実にエロい建造物。ご丁寧に乳首までついています。これでは、頭の中にピンクの霧がかかり、私の密かな楽しみ朝一番のバイク・ウォッチングの邪魔をしてなりません。こんな時は「色即是空、空即是色」と念仏を唱えて邪念を払い、バイクに清い精神を集中するのです。
それでは、見事艱難辛苦を乗り越え、悟りをひらいてより高潔になった私が気になったバイクを紹介したいと思います。


のっけから出ました。FXRT、ツーリングモデルです。BMWを範にとった大きなカウリングが特徴的なFXRで、当時はこの完成度の高さが理解されずに不人気車の烙印を捺された稀少車。しかし、デザインの良さはカスタム界の大御所アーレンネスもカスタムの基とした本物の実力車。
チョッパーがどうだとか言う前にこれの良さが理解できないとセンスの範囲が狭くなりますよ。渋いパープルカラーがとても素敵な一台でした。
これもすばらしい、純正度の高い47年式ナックルヘッド。グリーンはオリジナルペイントではないでしょうが、それでも塗装の擦れと質感、それに伴うデコレーションパーツのセレクトの良さ、ハンドメイド風のバディシートも含めマニア好みの一台です。
ライトに被せられた、スター&ストライプで車体カラーとコーディネイトされたビンテージヘルメットがこれまたポイント高し。

雑誌で以前、紹介されていたショベル・リジッドチョッパー。
全体のスタイルもチョッパーのポイントを押さえていて良いのですが、タンクのモールディングが幾何学的でオンリーワンを主張しています。同行のシックス・スタッフにこういう注文がきたらどうするのかと聞いたところ、他のお店を紹介するという返事でした。
これも記憶にあるでしょう、日本の誉ショップ-ゼロ製作のパンショベ・チョッパー。エンジンに被さるようなアールを描いたフレームとそれに沿った造作のアルミタンクとシートフェンダーの面白さ。
セパハンとい前後のキャストホイールが戦闘的なイメージを感じさせ、フレームの刺し色が効いたチョッパーでした。

パルプマガジンから抜けて出てきたような70年代の香りプンプンのロングフォーク・チョッパー。とにかく、フレームもフォークもシートまで当時のパーツを使い、当時のイケてる手法で造られたハードチョッパー。
ペイントやモールディングを見ると本当に当時モノのバイクなのかも知れませんね。スクエアなエアクリーナーボックスが雰囲気。
WLのボバーレーサー風カスタム。WLはもともと小柄なバイクですが、外装を小さくモディファイすることでよりいっそうスリムさが際立ちますが、このボバーは特にその傾向が強く感じられました。もしこれがWRだとしても納得できるカスタムです。
リアフェンダーの跳ね上がりと赤い外装がキュートな一台。

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